ケータイ小説 野いちご

エンドレス・ツール

03.ダダ漏れ?

『あい、待てよ!』

『あんたがはっきりしないのが悪いの。さっさとあたしの前から消えて!』


あいと呼ばれた女が、男の方へと振り向き、一粒の涙を流した。


それを見た男がはっとした表情で女を見つめる。


『私はもう、あの人のものになったの。あんたにはもう、近づきたくても近づけない!』


その時、男が女の腕を掴んだ。


『は、離しなさいよ!』

『お前が誰のものだって、俺が奪い返してやる』


そして、静かにゆっくりと二人の唇が近づき…………


「きゃーーーーーっ!! 誠ちゃーーーーんっ!!」


あたしはパソコンの前で、枕を抱えながらベッドの上でじたばたした。


もう、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい、素敵!!


なんて素晴らしい男なんだ、誠ちゃん!!


深夜二時。


あたしは、パソコンで誠ちゃんが主演の何年か前のドラマの動画を見ていた。



< 25/ 177 >