【隆太side】


「好きです!付き合ってください!」


名前も知らない女にコクられた俺。


もちろん答えなんて考えなくても決まってる。


「無理」


普通に言っただけなのに、なぜか泣きながら走っていった。


女なんて面倒なんだよ。


……どうせ裏切るんだろ?


そして教室に戻ろうとしたときに木の陰から見えたもの。


いや、正確には人間か。