【隆太side】
次の日の朝、たまたま早く学校に着いた。
昨日の遠野の泣き顔がずっと頭から離れなかった。
泣いていた理由を聞いても曖昧にしか答えないあいつ。
でもその瞳の奥には確かに悲しみが映っていた。
遠野は普通どおりにしてるつもりだろうけど、俺には全然普通に見える。
って、なんで俺こんなこと考えてるんだ。
遠野なんて面倒な奴だと思ってるのに。
「はぁ……」
「秋山、ちょっといいか?」
一人考えていると、担任に呼ばれた。
「はい」
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