―――――――――――…
「おはよー!!」

「あ、シイおはよー!!」

「佐伯君もおはよー」

「…はよ」

私は自分の席の横にスクバをかけて二人の女子に近づいた。

「あ、シイおはよー。今日も佐伯と一緒か〜?」

「シイちゃん…やっぱり徹君のコト好きなの…?」


私の大親友

大人っぽくてサバサバしてるマドンナ的女子山手 穂美



可愛くて優しい「学校のお姫様」と名高い名倉 静。

みんな性格は違うけど何かしら波長が合うんだよね!

「静まで…そんなことないよ。静とライバルになるなんて天地がひっくり返ってもないから安心して!!」

「ほんと…?よかった…」

静がほっと肩をおろす。

というもの、静は徹のことが好きなんだ。優しくて純粋な静。こんな子を泣かせたくない。


「でも徹のどこかいいのさ〜!!」

「だってカッコいいし、優しいもん!!それに笑顔なんて最高じゃない!…ほら!」


ふと徹を見ると、あっちはいつものグループでおしゃべりしてる。

「そりゃフツーの男子よりはだいぶ男前だけどさ…」
「ね!そうでしょ!?」

サラサラの黒髪を揺らしながら笑う徹…


はっきり言ってこいつ好きになるひと…


頭いかれてるんじゃない!?