「晴ちゃんそろそろ、戻るねー」


「えー!もう少しでマフィンが
焼きあがるのよ!あと5分待って!
柚子君の好きなチーズケーキも
箱に入れなきゃだし!」


「あ、それならお皿にのせてくれたら
持って行くよー」


「あらそう?
あ、マフィン焼けたわ!待ってて!」



パタパタと台所へ向かうママの
背中を見て思う。




走るママ 40間近 気をつけて




え、これって才能?
俳句の才能!?
私、天才なのか?
そうなのか!?


「上手上手」


ママのアップルパイを食べ終え
桐葉きゅんが笑った。


「え!声に出てた?」


「ふふっ」


え、えへへ~。


そ、そんな俳句のチャンピオンだなんて
そんな…言い過ぎだよ!


て、照れてくーちゃん、死んじゃう!