ケータイ小説 野いちご

漆黒の紋章

◆.第四章
繫がる想い



浴室から上がり、
正室に戻るとレイの姿があった。


どうやら、レイの方が速かったらしい


ローラは何故かすぐに正室から出て行ってしまった。私はローラの焼いたアップルパイを切り、皿に乗せてレイに渡しにいった。


「ローラが焼いたアップルパイです
食べますか?」


「あぁ、もらおう」


「レイは甘いものを食べられるのですね」


「?食べられる。姉様がよく作っては俺に持ってきていたからな」


「ふふ、姉様さすがですね。
兄様は甘いものが苦手なんですよ。それで姉様が無理やり口の中に押し込んでました」



「……姉様はまったく」




たわいもない会話
それがどれだけ心が跳ねるかわからない


「でも、姉様がお作りになったショートケーキはとてもおいしかったです」


「あれはうまいな。……俺もショートケーキが食べたい、今度はミリアが作ってくれ」


そういいながら微笑むレイに
心臓をぎゅーうっと掴まれるような感覚
に襲われた。




「はい!わかりました、今度作りますね」




こんなにも、貴方で
いっぱいな私は罪なのでしょうか……






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