ケータイ小説 野いちご

漆黒の紋章

◆.第三章
目覚めし姫君





ここは………


目を開けるとそこは見慣れた天井だった




「んっ……」



「具合はどうだミリア…」



「レ…イ?」



目を覚まし、起き上がると
レイが優しく体を抑えてくれていた


「私は……?」



「熱で丸一日眠っていたんだ
調子の方はどうなんだ?」



「大丈夫です……」



外をみると真っ暗だった
そっか、ずっと寝ていたんだ


でもレイは寝ていないのね……
私のせいだ


「本当にすまない
俺が城を空けなければ」


「そのことについては、私も約束を破ってしまったので私もすみませんでした」



「それは母様を人質に取られたからだろ
ミリアはなにも悪いことはしていない」


「それでは、レイも悪いことはしていないですよ。レイはハイベルにいるお父様とお母様や国民を守るために城を空けたのですから、謝ることはないですよ」



「まったく、お前には勝てないな」



頭を抱えてため息をつくレイをみて
ふふふ と笑うと頭を撫でられた



その優しくて大きな手で…




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