千尋side


「はぁ……」


ため息をつくと幸せが逃げるっていうけど…。


ため息をつくしかないよ、この現状じゃ…。


屋上を出ると、理事長室に向こうとしている最中。


早く健ちゃんと相談しなくては。


黒蝶をやめた後も治安維持はしていたけど、族には深く関わらないようにしていた。


のに!!まさかここにきて関わってしまうとは。


しかも日本No.2の聖龍だし…。


八尋いるし……。


これからが心配だ。


バレないでやっていけるかな…?


まぁ、バレたらバレたらで何とかするか。


あっ、いっその事退学するのもありかもしれない。


健ちゃんには悪いけど。