千尋side


私は席についてすぐに机に突っ伏す。


こうしている方が絡まれにくいからな。


別に友達なんていらないし。


「ふぁ…」


にしても、ここ暖かいから眠くなってくる…。


ウトウトし始めた頃、勢いよく扉を開ける音が聞こえた。


「お前らもっと早くこい」


チッ。


今の目ぇ覚めたし。


人の睡眠を邪魔しやがって…。


「ごめーん!って知らない子がいる!」


「本当だ!かわいい顔してるなぁ!」


知らなくて当たり前。


転入生だし。


私は女だけど、かわいくない。


可愛いと思うなら眼科に行くことをオススメするわ。