『俺、ずっと美桜のこと好きだった…』



…聞きたくなかった。


幼馴染みだった風磨の本当の気持ち。


あたしの幼馴染みの沢木風磨は、あたしより二つ年上。


いつも一緒にいて、お兄ちゃんみたいな存在だった。


頭が良くて、すごく優しい風磨に、あたしはいつも甘えていたんだ。


でも…。


風磨はあたしのこと、妹として見ていなかったんだね…。


本当はあたしも知ってたんだよ…風磨の気持ち。


でもね、いつも気づかないふりをしてたんだ…。


だってあたしは…。