集合場所まで陽人と行くと、もうみんながいた。


「二人とも遅いっていうか、何?二人で合わせたみたいな服。」



小野さんに言われ、自分が着ている服を見てから、陽人に目をやると、まるで揃えたような服装だった。



なんで気がつかなかったのだろ。



もう、本当にやだ。



笑ってごまかした。



だか、陽人は何もためらうことなく、いったのだ。


「今日の為に合わせた。」


もう一度笑っておこう。



みんなは陽人の言うことを何でも本気にしてるけど、そこは本当にに違うから。



私の身にもなってほしいです。


陽人の一方的な気持ちを押しつけられて、どうして良いのか分からないでいるのに。


もっと強く拒めば良いのかだろうか。


このまま陽人に振り回されそうで怖い。


意思の弱い自分が情けなくて、誰か助けてください。