その後私たちは8人で食堂に行き、まだ売場の人たちが来ない早い時間に食事する事になった。


私が女子だけで座ろうとしたら、陽人に腕を引っ張られ陽人の横に座らされた。


「もう勝手な事しないでよ。」


「花梨と離れたくねぇから。」


そんな事聞いてないし、陽人はどこまでも俺様だ。


陽人は私を丸屋に就職させた社長の息子なんでしょう。


青山さんがその事は陽人も知ってると言ったから、陽人に聞いてみたかった。



「陽人は丸屋社長の田村恵一の息子なんでしょ。 私が丸屋に就職した経緯も知ってるんだよね。」



陽人が私を見た。



「知ってると言うか。俺が親父に頼んだから。」



どういう事ですか。



社長が家にまで来たのは、陽人が頼んだからなの。


どうして、陽人とは今日始めて会った訳だし。



「私たち今日始めて会ったよね。なんか話しが見えないんだけど。」



「俺は花梨とは今日が始めてではない。二年前から知ってる。」



何を言ってるのか、さっぱり分からない。



二年前のいつ、会ったと言うのか。



思い出せない。



陽人と会っていたなら、忘れずはずかないと思う。