「え!!芳川先生アメリカに帰るって!?」

朝の日差しがまぶしい

緩やかな太陽が降り注ぐ中、海斗の背を追いかける

「ああ。聞いてなかったか?そろそろ本気でチームの結成が進むからって」

ええ!?

初耳!!

「いつ?いつ帰るの」

「今日」

だったと思う

黒崎病院の通用口が見えてくる

カードキーを読み込ませてロックを解除する海斗の背に続く

「えー」

言いたいことあったのにな

せっかく今ならあの瞳を正面から見返せるのに

肩を落とすしるふに、そんなに仲が良かっただろうか、と少し怪訝な瞳を向けながら

それぞれにロッカールームに入る

「あら、立花先生、おはよう」

「って、芳川先生…!!」

噂をすればなんとやら

ロッカールームにあった芳川の姿