「え…」
あたしの告白の直後、弥織くんは驚いてるような声を漏らす。
でもあたしは恥ずかしくて、弥織くんを見れなかった。
だから、弥織くんが今、どんな顔をしてるかなんてわからない。
だけど、
「……マジかよ…」
その後、独り言のように呟いた、弥織くんの一言に、
“あぁ…、あたしフられた”って、思った。
だからせめて、弥織くんに迷惑にならないようにと、
「ははっ…、でもあたし、付き合いたいとか思ってないから!」
「……え…?」
「だから…、大河くんの迷惑にならないようにするし!」
絶対泣かないように、必死に笑顔をつくって、
精一杯明るく話した。