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2日後、調理の日。

朝はヤンキー先輩と同じ電車に乗れなかったから、わたしは昼休みに先輩にメールすることにした。



【今日部活でお菓子を作ります】



そう送ろうとしたけど、教室の窓際で静かに1人お弁当を食べている山中さんの姿が目に入って手を止める。

ヤンキー先輩が部活に現れたら、また何か言われるかもしれないなあ。



【作ったものは明日電車で渡すので、楽しみにしててくださいね!】



そう文章を付け足して送信した。

これでたぶん、ヤンキー先輩もわざわざ調理室に顔を出したりしないよね。


メールを終えて、食事を再開すると、なぜか机をくっつけて一緒に食べていた友だちたちが、みんなこっちを向いていた。



「え。なに?」


「なんかさー。杏、機嫌良くない?」


「えっ」