「なんか、すごく照れるね。こうして改まって宣言するとさ」
足元から崩れ落ちそうになるのを必死に耐えているあたしの目の前で、柿崎さんは頭を掻きながら笑ってる。
お姉ちゃんは真っ赤な顔をして、甘えるように柿崎さんの腕を掴んでいた。
そんなふたりの姿を見ていると、心臓がジリジリ焼けるように痛くて、あたしは視線を逸らした。
あたしの気持ちも知らず、柿崎さんは上機嫌で話し続ける。
「七海ちゃん。一海ね、いつも自慢そうに君の写真を見せるんだよ。『可愛いでしょ? この子が七海よ』って」
「もう、拓海ったらやめてよ」
「一海ご自慢の妹さんの顔はすっかり覚えてたから、七海ちゃんと会ったときにすぐわかったよ」
自慢の妹……。お姉ちゃん、そんな風にあたしのことを褒めてくれてたんだ。
足元から崩れ落ちそうになるのを必死に耐えているあたしの目の前で、柿崎さんは頭を掻きながら笑ってる。
お姉ちゃんは真っ赤な顔をして、甘えるように柿崎さんの腕を掴んでいた。
そんなふたりの姿を見ていると、心臓がジリジリ焼けるように痛くて、あたしは視線を逸らした。
あたしの気持ちも知らず、柿崎さんは上機嫌で話し続ける。
「七海ちゃん。一海ね、いつも自慢そうに君の写真を見せるんだよ。『可愛いでしょ? この子が七海よ』って」
「もう、拓海ったらやめてよ」
「一海ご自慢の妹さんの顔はすっかり覚えてたから、七海ちゃんと会ったときにすぐわかったよ」
自慢の妹……。お姉ちゃん、そんな風にあたしのことを褒めてくれてたんだ。