ケータイ小説 野いちご

運命みたいに恋してる。

運命と勝負と奪還

 その後。

 意外なほどに、話はとんとん拍子にまとまった。


 おかげ様でお姉ちゃんと柿崎さんは、めでたく結婚することになりました。


 ふたりは民宿『山神』から戻ってきて、改めて結婚の意志と承諾を願い出て、それをお母さんとおじさんが了承して、晴れて双方の親の祝福のもとに結婚が決まった。


 お母さん達もさすがは苦労人。いざ決断してアクセルを踏み出すと、その馬力はすごかった。


 さっさと近所の神社に話を通し、身内だけで式を挙げた後、カフェで小さな披露宴パーテイー。


 素敵な夫婦が誕生した。


 親戚の中には、


『ちゃんと盛大な式と披露宴を挙げてこそ、立派な社会人としての……』


 とか何とか、ウルセーことを言い出すジジババたちもいたけど、そこはお母さんとおじさんが馬力で蹴散らした。


 式や披露宴の大きさなんて関係ない。だって、白無垢やウエディングドレス姿のお姉ちゃんは……


 史上最高、最強無比に、素晴らしく綺麗で幸せそうだったから。


 でもその後、お姉ちゃん達ったら式と披露宴を終えた安心感で、うっかり忘れてしまったの。


 なんと、婚姻届の提出を。しかも、一週間も。


 いかにもお姉ちゃんたちらしい大ポカで、あたしも大地も大爆笑したけど、お母さんとおじさんは大激怒。


『あんたたちには、もうしばらく躾が必要ね!』

『孫が生まれるまでに、根性を鍛え直す!』


 そう言って、お姉ちゃんたちの新生活のサポートをし始めた。

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