ケータイ小説 野いちご

運命みたいに恋してる。

運命の計画設定


「……で? それからどうしたの?」


「えっと、大地が自転車の後ろに乗っけて、家まで無事に送ってくれました」


「そんなこと聞いてるんじゃないって、わかってるよね? 七海ちゃん?」


 あぁ、強烈な怒りマークが……。


 花梨ちゃんの語尾に、2個も3個もビシバシくっついてる……。


 例の物置小屋の秘密の場所で、花梨ちゃんの真正面に立ちながら、さっきからあたしは必死になって目を逸らし続けていた。


 大地と共同戦線を結んだ翌日、あたしは登校する花梨ちゃんを校門前で待ち伏せして、ここへ強引に引っ張ってきた。


 理由はもちろん、昨日のことを説明するため。


 だって花梨ちゃんには秘密にしておけない。どっかで絶対バレるに決まってる。


 へその緒よりも固い絆に、隠し事なんて不可能なんだ。


 いままでだって秘密を隠し通せた試しがないし、ヘタに内緒にしてた場合、バレた後が怖いの花梨ちゃんって。


 これまでの経験からして、自分から暴露しちゃった方が何倍もマシなんだ。


「一晩寝て、頭を冷やして、ちゃんと思い直したんでしょうね? って聞いてるの」


 ビクビクしているあたしの前で、花梨ちゃんは腕組みしながら小首をクィッと傾げる。


 このポーズになったら、結構ヤバイ。

『あたし、もうすぐ一線越えますよ? いいんですかぁ?』

 って警告のポーズなんだ。

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