10月に入って少し暑さが和らいできていた。 体育祭は終わって、あとは文化祭だけだ。 学校にももう完全に慣れた。 今なら自信をもって女子高生を名乗れるくらい。 あたしはすっかり馴染んだ制服で教室に、向かって急いでいた。 会いたい。 ただ、その事しか考えてなくて。