「--急々如律令!!」


--ドオォォオン!!


「……ハー…ハー……」




爆発した霊力で妖怪達が消えるのを見届け、息を整える。



周りは、私に敗れた妖怪達の成れの果て。




-人間は、私だけ。





辺りには、妖怪の血と薄れていく妖気にまみれていた。





新たな妖気を感じた。




向こうから、私に向かってくる。




「一体……
何時まで……」





漏れた嘆きは、誰に届く事なくかき消される。




「これが……
運命だと、言うのか……。」




どうしようもない虚しさを抱えながら




霊力を削り、妖怪を滅し、




ただ、戦いに明け暮れた。