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「なぁなぁ、あかりっ!」



ビクッとなって、振り返ると優太くんがいた。



今、数学の授業が終わった後。


「ど…どうしたの?」




「あのさっ!オレ宿題まだやから

…………うつさして?」



「あ……うん、、いいよ」


「まじかぁ!!ありがとな!」



優太くんのニコッと笑った顔に

またあたしは、心臓がとびはねる。



「ううん…ぜんぜんいいよ」



そう言ってあたしは、机の引き出しから

宿題を取った。



「はい…どーぞ」



「ありがとー。すぐ返すわ!」



「うん」


そう言うと、急に優太くんが

ずいっと顔を近づけてきた。


ドキッ─────。


えぇぇぇぇ!??どゆこと?!


真正面にある優太くんの顔。