鬼慈志side




ぐらっと体制を崩し僕の腕の中で眠る愛おしの紗良。

やっと僕のものになった。




「フッ、んで、侵入者は何人?」




「二人です、鬼慈志様。
一人は狼族の使い魔、そしてもう一人は……。」




千覇……。




「ハハハ、ハハハ……
そうか、千覇がね……

ククク、ククク、ハハハ、ハハハ……。」




「あの……鬼慈志様?」




ごめんね、紗良。
約束を破っちゃいそうだ。

でもね、僕は売られた喧嘩は買う主義なんだよ。
だから、ごめんね。




鬼慈志side終わり