あの日を境に私は無我夢中で修行に打ち込んだ。
「紗良、よくここまで頑張ったな。
お前もこれで立派な陰陽師だ。」
「本当!?」
「あぁ、もう、教える事は何もない。
だがこれだけは覚えておきなさい。」
ん?
なんだろう。
「自分の身を犠牲にしない事。
いいな。」
「ん?うん。」
「よし、じゃあ仕事に戻るぞ。」
「うん!」
ケータイ小説 野いちご
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