「おい。」


いきなり低い声がした。

すると2人は黙って
教室から出て行った。


今教室にはあたしと

――‥山本拓哉しかいない



「お前の過去、聞いた」

「あ‥。そぅ‥」


どう思ったかな?
やっぱりめんどくさいかな?

あたし嫉妬深かったし
重かった。

まぁ今じゃそんなことないけど

全く嫉妬しないし
好きなんて言わなくなった


むしろこれって
女の子としてどうよ?



「―‥‥い。」

「おい。」


「あぁ、ごめん、何?」


しまった。
1人の世界に入り込んでた。