あたしの学校はついに夏休みに突入した。

日菜はもちろん、蒼も部活で遊べない。


「つまんないなー…」


あたしはゴロンとベッドの上で寝返りをうちながら呟く。



コンコン。


「はい?」

お母さんが部屋をノックした。


「桃ー入るわよ」

「うん」

「今ね、蒼くん家から連絡あって今日の夜やるって」

「ほんとに!?」

「ほんとよ」


そう言ってお母さんは部屋から出て言った。


毎年恒例の…とは、あたしの家族と蒼の家族とですることなんだけど、