旬に告白をされた事 いまだに実感がわかない。



あれはあたしの夢?





「おっはよー! で?どうだった? 未央の記念すべき男との初夜はっ」


だから……早苗ーっ。
「初夜」って言うのやめてよ。

その言葉で、要の顔が浮かぶ。
そう、それはキスをする直前のあの顔。

確かにすっごく色っぽくて……。
ドキドキしちゃったのは……事実なの。


……。



「うわぁーん!早苗ぇ」



思わず早苗に泣き付いた。

頭パンクしそう。







「……そっか。 相田要に、藤森旬か」



早苗はう~んと腕組みをした。



「未央はさ、今まで藤森が好きだったんでしょ?」


早苗はあたしの顔を見る。


「……うん」


力なく頷く。


「あたし……おかしいんだ。昨日要といてすごくドキドキしたの。
ほんとは、心のどこかで……キ、キスされるの待ってたのかも」


自分が今何を言っているのかわからなくなった。
シューって音を立てて、顔が火照っていく。




わーんっ。

あたしはどうしたいんだ?