ケータイ小説 野いちご

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オオカミ系幼なじみと同居中。

*第1部*
・雷とキス



教室に戻ると、案の定クラスメイトの質問攻めにあった。



「相田くんとどんな関係なの~?」

「うちらみたいなおバカクラスとは全然接点ないよね?」

「未央に男の影~~!絶対未央には先越されたくなかったぁ」



……って。
それは失礼でしょーが。



一瞬にして囲まれた人だかりの間から、旬の姿が見えた。

教室の後ろで他の男子と雑誌を囲んでいた。

まるで、あたしの事なんか関係ないとゆうように友達と楽しそうに話している。


「……」



ハハ。 そりゃそうだよね。


旬があたしの事なんか気にするわけないよ。

なんとなく現実を突きつけられた気がしてへこむ。



「ま、まさか……彼氏!?」

「……へ?」

「しかも、相手はあの相田くん!」


クラスで1番ミーハーの加藤律子(通称リツ)のその言葉にあたしの意識は一気に引き戻された。



「えええぇ!?」

「未央の彼氏~!?」



女子達の悲鳴にも似た叫び。
あたしは思わず肩を震わせた。



なんで、そうなるわけ!?



「ま、待ってよ!違うんだって……」



あたしの反論も、みんなの耳にはもう届いてない。




「でもさ、相田要って……なんつーか……もっと大人っぽい子がタイプだと思ってた。
ほら、未央って美人系じゃないじゃん? どっちかってゆーと妹タイプだよね」


「あ~わかるわかる!」


「きゃはは。 でもそれがいいのかもよ!母性本能をくすぐられる。みたいな?」


「それ、逆でしょー?」



クラスメイトに言われたい放題のあたしは唇と尖らせてみる。


いつも大体そう。
あたしの話、みんなあんまり聞いてくんないんだよね。
聞いてくれないってわけでもないのかもしれないけど。
話の中心はあたしじゃない。

話のネタは、あたしだったりするけど。
こうして、いじられるのがほとんど。


みんないい友達だから、いいんだけど。

要の事だけは、弁解したいよぉ。





「ハイハイ。そこまで~」




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