ケータイ小説 野いちご

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オオカミ系幼なじみと同居中。

*第1部*
・思わぬ同棲生活


次の日


あたしは制服に着替えて ほんの少し化粧をする。

長い髪を無造作にまとめて赤い飾りのついたゴムでお団子を作った。
髪をいじるのが好きでいつも、いろんな髪型にするのがあたしの楽しみだった。


さて、と。


要を……起こさなきゃならない。


昨日、約束をしてしまったんだ。



はああ。


朝からすっごく憂鬱な気分。



要の部屋の前。
あたしはかれこれ10分間、要の部屋のドアと睨みあっている。



ドアノブに手をかけては溜息をついて、ウロウロ自分の部屋に戻りまた、この部屋のドアと睨めっこ。

その繰り返しをかれこれ10分。


意を決してあたしはドアを叩いた。



コンコン


「……」


返事はない。



「入りまーす……」



カチャ


そう言ってゆっくりとドアを開けてあたしは部屋の中を覗き込んだ。


「…………」



これが、要の部屋……か。

なんか想像してたのと違ってびっくり。


だって。
もっと散らかっているのかと思ってたから。


机の上はキレイに整頓されて、小さなパソコンがひとつ乗っかってる。
服だって、ちゃーんとタンスに収まってるし。


意外と、綺麗にしてるんだ。
あたしはドアから顔を突っ込んだまま、中へ入れずにいた。


あ……
なに、あれ?

見たことない変わった形の家具。
その上には、ガラスで出来た小さな箱がキラキラと朝日に反射していた。



……指輪?
それにネックレスもある。


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