「…俺な、秋夜と幼馴染みだったんだ。」

聞かされたのは、秋夜の過去。
優秀な兄弟、酷い諦感。クラスからの虐め。

架名が話している間は、教師もアレだけ煩かったクラスメイトも、冷汗を浮かべ黙っていた。


「…で、この前、10月21日に、俺等は。」

「止めろよ」

そこで今まで黙っていたクラスメイトが横槍を入れる。
そいつを見ると、明らかに青ざめた表情で。


「架名、21日何てなんも無かっただろ?な?」

「そ、そうよっ俺゙等゙なんて、私は知らないもの!」

一人が口を開けば他の奴まで何か隠すように話し出す。

「黙れ」

架名の一言に、教室が再び静かになる。
そして、架名は続ける。



「俺達は、秋夜を殺したんだ。」