先程とは違い､何処か冷めた目で私を見る架名｡

…嫌な予感しかしなかった｡


｢…架名､お前､ｺｲﾂをどうするつもりで､｣

｢無論､消す｡千尋､お前馬鹿だろ｡わざわざ未練残して勝手に死んだ奴なんかと居たら､千尋が穢れる｡｣


架名の容赦無い言葉に､何かを思い出しそうになる｡

『…めて』

｢どうせ､学校に来たのだってｺｲﾂの我儘だろ？無理して来る必要何か無い｡そもそも､何でこんなのと､｣


ずっと､忘れてたいﾓﾉ


『…やめて』


｢こんな奴…千尋が関わる必要何か無い｡知っとけ､幽霊は皆―――邪魔で迷惑な奴しか居ないってな｡｣


先程から固まったまま動かない千尋｡
そして私は､限界だった｡