…―我は組織の主将ハカセだ!居場所のない能力者よ我の組織に入らないか?


何人この言葉に救われただろうか
何人この言葉に希望を持っただろうか

未来など存在していなかったあたし達に未来を与えてくれた。
居場所がないあたし達に居場所を与えてくれた。
言わばあたし達にとって神に等しい存在だ。

だがそんな彼女も昔はあたし達と同じ状況だった。

あたしは知っている
あれは強がっているだけなのを

あたしは知っている
彼女が一番苦しいのを

あたしは知っている
彼女から仲間がいなくなった過去を


あたしは知っている…