「うぅ…優希くん…」 あたしは高校三年生。 朝から家のちゃぶ台に新聞を広げて泣いていた。 「まあったく、会ったこともないような 人の熱愛によく泣けるわね…」 「うるさいよお…ほっといてえ」 お母さんはあきれ顔。 けど、しょうがないじゃん。 好きなんだもん。