「さてと…」


かなり散らかった部屋を掃除し、残り物で夕飯を作る。

それを短時間でできるものだろうか…

いゃ、やってみせる…

お父さんが帰ってくるまでに!

ピンポーン…

……

まさか…


「愛里ー父さんだ。開けてくれー」


…!?

早いよ!早すぎるよお父さん!

あたし、まだ何もやってないんですけど!


「ん?愛里いないのかー?」

「え?あ、いるよ!ちょっと待って!」


せめて片付けるだけでも…!