「大丈夫か? 心優……」 崩れかけた廊下と、階段。 それを全速力で駆け抜けて、あたし達は3階にある部屋に入った。 「とりあえず、ここに隠れるか」 パタンと部屋のドアを閉める五十嵐くん。 割と広い部屋に置かれているのは、ベッドが4つとソファにテーブル。 どうやら3階は、ファーミリー向けの病室が並んでいるらしい。