も……だめ。


こんな……ドキドキすること、滅多にないよぉ……。


今にも泣き出しそうな気持ちを抱え、五十嵐くんからちょっと離れる。


すると……。


「よくできました」


っていう満足そうな声と、ぽふぽふ頭を撫でる……優しい手が降ってきた。


よかった……。


今度は……合格……かな?


ホッとして、五十嵐くんを見上げるあたし。