"村中さん"の正体は分からないままだった。

亮二にはどうしても聞けないまま、クリスマスを迎えて、お正月を迎えた。

クリスマスもお正月も亮二と一緒に過ごした。

面白かったし、楽しかったし、最高の時間だった。

でも。
どこか、心のどこかで、"村中さん"がひっかかったままになっていた…



年が明け、仕事も始まり、いつもの生活が戻ってきた頃、マスターから電話がかかってきた。