「いってー…」

彼は、そう言って、会社の廊下でお腹を抱えてうずくまっていた。

あたしは、慌てて彼に駆け寄った。

「大丈夫ですか?」

彼の背中をさすってあげた。

彼の顔には大量の汗。
医務室に連れて行こうかと迷ったけど。

あたしは、携帯を取り出し救急車を呼んだ。


「今から、十分くらいで、救急車が来るので、頑張って下さいね」

ひたすら、背中をさすり続けならがら彼に向かって言った。