翌朝。

身支度を済ませた俺たちは、

お互いの仕事場に歩いて向かう。

・・・

家から仕事場まで、

歩いて5分。

・・・

この家は、

島の人たちが、

俺達の為に

一番近かったこの家を、

リフォームして、提供してくれた。

・・・

急患が来ても、

すぐに行けるし、

近いと何かと都合がいい。

・・・

島の人たちの計らいは、

とても嬉しかった。

・・・

仕事場の前で、

別れを告げる。

・・・

でも俺は、

美晴の手を離そうとしない。

「孝明?」