二人 ずっと一緒にいた。





雨の日。

相合い傘で 学校からの道のりを歩いて 周りに冷やかされた。




昼休み。

互いに 自分と相手のジュースを2個ずつ買ってて 笑い合った。




放課後。

クラスに迎えに行ったら 互い違いになった。




休みの日。

公園でブランコに乗って 他愛のない話しをした。






大好きだった、あなた。


私の隣には、

あなたはもう、いない。




あの空の ずーっと向こう。






だけど私は あなたと一緒。







雨の日 私の傘にあなた以外をいれない。




昼休み 飲み切れなくても 必ず二本のジュースを買う。




放課後 あなたのクラスに行って 花瓶の水を変える。




休みの日 隣を開けたブランコに乗って本を読む。







端から見たら 未練たらたらの女にしか見えないだろう。



彼を失って 可笑しくなっているのかとも 思われているかも知れない。




確かに そうかも知れない。





私の人生はあなたが全てだった。




あなたのいない世界なんて 信じられなくて。


どうすれば良いのか分からなくて。




私は弱いし 一人じゃ何も出来なくて。


だから 隣にあなたがいると考えなきゃ 堪えられなくて。





周りから 笑われても 馬鹿にされても構わない。



だからあなたが隣にいると思いたかった。






でも ある日 いつものようにブランコに座っていたら


声が聞こえた。




『 未練がましい女は嫌いだ 』





あなたが言った気がした。



そして 目が覚めた気がした。






『 …幸せになれ 』





私 まだあなたが好きだし


離れたくないよ。




あなたと一緒に


生きていきたかったよ。








だけど 私は




あなたに嫌われたくない(笑)







だから





一歩ずつ 前に進むね。










……空 見守っててね。













- the end -