ケータイ小説 野いちご

恋の戦國物語

―壱―「始」
異世界


◇ 愛side ◇


――…

ふと、目が覚める。

ボーッとしていたのもつかの間、回りを見渡すとその光景に目を見開く。

「え…」

待って待って待って。
どこ、ここ。
百合は?
何で、いないの…?


何と、あたしの目に写るのは、青々とした木々や山々だけがあり、先ほどまでの空気や雰囲気などが全く違う。

すっ、と手元を見ると、傷は1つもなく、服も制服のまま。
大して身に付けているものに変わりはなかった。

で、でも。
絶対に何かがおかしい。

あたしはごちゃごちゃした頭で今まで何があったのか、状況を把握する。

えっと…修学旅行に山形にきてて、自由行動でさっきまで百合と米沢城に行ったんだよね。
それで…突然目の前が真っ暗になって体が重くなって…で…。

――…で?

頭をフル回転させるけど、それ以降のことが分からない。


あ、もしかして…今、夢見てるのかな。
昨日早く寝たのに…睡魔が起こったとか?

じゃあ今、百合に迷惑かかってるんじゃ…!




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