教室内には、殺気と狂気が入り乱れた空気が充満していた。


「石井くんがいらないです」


……や、やめてくれッ……。


「石井くんが不要だと思います」


……な、なんで、俺がッ……!


「石井くんはジャマーじゃないとは思うけど、役にたたないし、このクラスにはいらないと思います…」


……お前らッ……!


……お前らっ……なんで俺ばかりッ……!

……3日前のサッカーで勝てたのはっ、誰のおかげだとッ……!!


「あたしも石井くんに一票」


……!!!


……き、決まった……


……か……過半数を……超えた……。



「……決まりましたね。
クラスの人員12名に対し、石井くんの得票数は、7票。
これにより、今回のHRによる犠牲者は…」


「やッ、やめろッッッ!!!
俺よりも、数学しかできない西脇のほうがっ、役にたたないだろッッ!!?
いっ…いやそれよりもっ、徳永がジャマーだッッ!!!
昨日の英語の時っ…教師役が質問をする前に答えをッ…」



「……刑、執行」



ガタガタガタガタ。



「お、お前らッ……。
お前らあああああああああああああああッッッッッッ」



ドガッ。



バタッ。



ギシギシ…ギシギシ…。



ガシッ。



ズルズル……ズルズルズルズル……



…………。