「…紗菜、俺に彼氏いるなんて言ったことあるか?」


「あるわけ、ないでしょ!」


だって、今日会ったばっかだし!


…もう、なんで今日来てるのよーっ!


「紗菜、俺ん家行こうぜ」


「へっ!?」


葵はそう言って私の腕を引いた。


「んだよ、葵くん?…俺の紗菜に気安く触れんなっ!」