―――――――――――
――――――――
―――――


この世界に来て数週間が経った。


カイン国とマニル国を襲った波も引き、私達は国の復興に追われていた。


それでも城や他にも無事だった建物も多く、もう少しすればある程度の生活は出来そうだ。


「巫女様!!お召し物がよごれてしまいますわ!」

「このくらい大丈夫!セレナは気にしすぎだよ!」


今日も町へと降り、復興を手伝う私に、お付きのセレナもついてくる。


私が巫女になってから、お付きが付いたり、豪華な部屋を用意してもらったりとなんだか至れり尽くせりだった。


巫女の象徴だといって、白い聖服に碧石の首飾りと耳飾りを着けさせられた。



「巫女様に怪我などあったら!!」

「私、これでも運動神経は良いほうなの!」


セレナは私より歳若いのにしっかり者だ。


前は確か、私の髪がはねてるとかなんとかで綺麗に直してくれたんだっけ。


他にも破れた服の裾を直してくれたりと良く私を見ている。