「朔、もう起きる時間…
遅刻は、よくない」


聞き慣れた声が降ってくる。

俺はそっと目を開いた。


「ああ…望か、
家の中でその呼び方はだめだと
あれだけ言っただろ…」


白と黒の服に身を包んだ、

小さな少女は答える。


「はい……ご主人様」