「テスト返すぞー。」 数Ⅰの時間、先生の声が教室に響く。 ドクンドクン─── 「……新垣未愛。」 名前を呼ばれ、テストを取りにいく。 「……新垣。もう少し頑張らないとな」 先生が私にテストを返却するとともに、そう言った。 ま、まさか─── テストを見ると…… 「……38点………」 あ、赤点ギリギリだぁぁぁ!!!! 次の期末テストでこの点数だったら…私の夏休みが補習で潰れるじゃん!! ……もう泣きそうです。