「おはよう、宮崎」




「おはよ!岡田くん」




次の日、あたしはいつも通りSATのオフィスに出勤していた。




岡田優真くんはあたしが以前、少しの間だけ付き合っていた人。




彼は胸元に痛々しい傷痕がある。




あたしを庇って出来てしまった傷。




彼は以前に出動した事件で胸をサブマシンガンで撃たれ、心破裂を患い、今でも後遺症の不整脈と戦っている。




あたしはそんな岡田くんを見る度、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。




でも岡田くんはそんなあたしの気持ちを見かねたのか、いつも“雨宮とは仲良くしてるか?”なんて聞いてくれたりする。




彼は……あたしの大事な仲間だ。