数日後。 私は何もすることがなく、廊下でぼうっとしていた。 暖かい春の陽射しでだんだん眠くなって来た。 あっちは夏だったのに、幕末は春。 気温差はあるが、幕末の気候は心地好い。 「…寝よ」 私は柱に寄り掛かり、眠りに堕ちようとした。 「桜井、起きろ!桜井!!」 何だよ、せっかく寝ようとしたのに…。