日曜日、午前9時。

もぞもぞとベッドから起きる。

コポコポとコーヒーメーカーが音を立てる。


「おはよ」

「おはよーございます」


目を擦りながら、洗面所に向かい、顔を洗って歯磨きをする。

なんだかんだで泊まってしまった。
いい加減、親に感づかれて怒られちゃうかな。

綺麗好きの彼の、白で統一された部屋は、今日もまぶしい。

いつの間に回したのか、洗濯機が仕事をしている。
彼の家の生活音は、なんだか安心する。


「朝ごはん、なに食べる?」

「んー、ベーコンエッグくらいだったら私が作るよー」


冷蔵庫の中を思い出しながら私が言うと、彼は嬉しそうに笑った。

「じゃあ、作ってもらおうかな」


口角が上がる、この笑い方がすごく好き。


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