あの後、何人かに壬生寺への行き方を教えてもらいやっとの思いで到着した。



いやぁー、なんかすげー遠回りした気分だな。


はぁ、とデカいため息を付いて壬生寺へ入ろうとした、が…



先着がいた。



ん?


────ガッ、カッ、カカッ!!


木刀と木刀のぶつかり合い。


それは、とても部外者が立ち入ることの出来ない程の圧力。


二人は互いに殺気を出していて…


もし、これが木刀ではなく、真剣だったら間違いなく殺し合いになっているだろう。



さっきの男と大違いだ。