・・・

会場を足早に出ていく茉緒が見えた。

・・・

さっきまでいい笑顔だったはずなのに、

今の顔は、

そこか不安げで・・・

気になったオレは、

茉緒を追いかけた。

・・・

一人、

椅子に座って

考え事をしてる茉緒。

・・・

オレは、

そっと近づき、

肩を握った。

・・・

茉緒は驚き、

オレの方を見た。

「・・・類」

「どうしたんですか、

そんな浮かない顔して?」

オレの質問に、

答えようとしない茉緒。

「もう、お開きみたいですし、

このまま抜けちゃいましょう!」